マネジメントシステム認証等の相互承認

公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)は、中立的に認証機関を認定することですが、同時に海外の認定機関との相互承認(Multilateral Recognition)を推進するという重要な役割を担っています。

国際規格に基づいた認証制度(マネジメントシステムの認定)を各国独自に実施するのではなく、国際的に通用するものとすることで、認証の重複を防ぐことができ、国ごとに同じシステムの審査登録を実施する手間や時間を省くことができます。そのためには、認証機関の間で、認証に必要な工程(プログラム)の同等性を確保することが必要不可欠になってきます。その同等性の確保のために認定機関同士が相互承認を行うのです。

公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)は、日本の代表として1998年 5月のIAF(International Accreditation Forum,Inc. 国際認定フォーラム)において、17か国16の認定機関との間で品質マネジメントシステム(Quality Management System, 以下QMSと略)についての国際相互承認協定(Multilateral Recognition Arrangement, 以下MLAと略)の締結に参加しました。

最近では、IAF/MLAメンバーの表示を行うことで、MLAメンバー間の審査の重複を回避し、認定の質の向上、相互承認評価の質の向上を目指しています。

一方、審査登録の地域認定機関には、IAFの地域グループのひとつとしてPAC(Pacific Accreditation Cooperation 太平洋認定協力機構)があります。アジアの認定機関が集まって審議する機構で、日本ではJAB、JISC、JIPDEC、IAJapanがメンバーとなっています。

このようなグル-プとしては、PACのほかに、欧州認定協力機構(European Cooperation for Accreditation,EA)、中南米におけるマネジメントシステム審査登録機関・試験所認定の地域組織(Inter American Accreditation Cooperation,IAAC)などがあります。

1999年 9月にPACはIAFの相互承認グループへの参加が認められており、太平洋地域内でIAF相互承認グループへの参加を希望する機関は、PACの相互承認グループに参加を申請し、参加が認められればIAF相互承認グループのメンバーとして認められることとなります。

IAFは加盟しているメンバーが多いことから、各機関の実際の相互評価は IAFよりむしろ、PACのような地域グループで行う方が経済効率が高いという考えで、現在、いくつかの地域で地域グループが創設され、相互承認に向け活動しています。MLAは現在、QMS認証、EMS認証、製品認証の3つのプログラムをカバーしていますが、今後、FSMS認証、ISMS認証、要員認証、GHG妥当性確認・検証へ拡大を行うための作業が開始されています。

※JAB(Japan)、JAS-ANZ(Australia/New Zealand)、NAC(Thailand)、SCC(Canada)

認証機関の相互承認の概念

画像:認証機関の相互承認の概念図

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