認定と認証はどう違うのですか

国際的な適合性評価の世界では、「認定(accreditation)」と「認証(certification)」という用語を明確に使い分けています。 これらの用語の正確な定義は,ISO/IEC 17000「適合性評価 - 用語及び一般原則」によりますが、「認定」とは、ISO 9001やISO 14001などのマネジメントシステムの認証(審査登録)、要員/製品の認証、試験、検査等を行う機関の活動が国際的な基準に従い、公平・透明に行われているかどうかを審査し(認定審査と呼びます)、公式に認め、登録することをさします。認定審査ではそれぞれの機関に対する要求事項を定めた国際規格(ISO/IEC規格又はガイドなど)を使用して認定審査を行います。同時に認定機関に対する要求事項も国際規格で定められており、認定機関はその要求事項を遵守することが求められます。

一方、「認証」は、マネジメントシステム、要員、製品に対しそれぞれの要求事項を定めた規格に合致しているかどうかを第三者が審査し登録する仕組みをさします。認証はその対象で大まかに次の3つの分野に分類されます。

  1. マネジメントシステム認証
    組織(企業等)のシステムがISO 9001やISO 14001などのマネジメントシステム規格に適合しているかを第三者機関が審査し、証明することをいいます。組織は該当するマネジメントシステム規格の要求事項に適合する自組織(自社)のマネジメントシステムを構築し、それを第三者機関である認証機関から審査してもらいます。
  2. 要員認証
    たとえば溶接技能者など、人の技量が要求される分野において、その仕事を行う人が必要な力量をもっていることを第三者機関が証明することをいいます。ISO 9001、ISO 14001、ISO 22000の審査員の評価登録も要員認証のひとつの分野といえます。
  3. 製品認証
    特定の製品がその製品の仕様を定めた規格(製品規格と呼びます)に適合しているかどうかを第三者機関が評価し、証明することをいいます。

(参考)

  • ISO 9001及びISO 14001は日本国内では日本工業規格(JIS)となっています。JIS規格の入手等については一般財団法人 日本規格協会にお問い合わせください。
    一般財団法人 日本規格協会

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