2007年 APLAC 年次総会報告

2007年12月27日
財団法人 日本適合性認定協会

2007年12月 1日~ 7日にクアラルンプール/マレーシアにおいて、アジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)の年次総会及び各種委員会が開催されました。APLAC年次総会の概要は以下の通りです。

  1. 参加者
    メンバー約100名が参加した他、APMP(アジア太平洋計量計画), EA(欧州認定協力機構), ILAC(国際試験所認定協力機構), PAC(太平洋認定協力機構), PTB(ドイツ連邦物理・技術研究所)からの来賓が参加しました。

  2. APLACメンバー
    AAC Analitica(ロシア)が正会員、BAB(バングラディシュ)が準会員として認められたことによりAPLACメンバーは24経済地域40機関となりました。

  3. 役員選出
    理事会メンバーの2名任期満了に伴い、投票が実施されました。新たな理事は以下の2名です。

    • 瀬田勝男氏(IA Japan, 日本)
    • Nigel Jou氏(TAF, 台湾)

     

  4. 相互承認会議報告
    1) 新たにL-A-B(米国)の相互承認への加盟が承認されました。これにより相互承認メンバーは17経済地域27機関となりました。
     

    2) 標準物質生産者認定の相互承認が発足しました。初回の相互承認加盟メンバーは以下の4機関です。

    • A2LA(米国)
    • IA Japan(日本)
    • CNAS(中国)
    • NATA(オーストラリア)
    なお、標準物質生産者認定の相互承認が発足したことを受け、現状のAPLAC TC008(標準物質生産者認定のガイドライン)を相互承認の強制文書とするための改定が行われることになりました。

     

  5. 技術委員会報告
    1) 技術分野における課題をさらに詳細に検討するため、技術委員会の下部組織として6つの分科会を設置することが決定されました。

    • 検査分科会
    • 校正分科会
    • 臨床検査分科会
    • 標準物資分科会
    • APEC TEL MRA特別分科会
    • 遠隔・現地活動作業グループ

     

    2) 校正機関の能力を表現する指標として最高測定能力(BMC)という用語がILAC, APLACでは用いられてきましたが、BIPM(国際度量衝局)や国際計量研究所等では校正測定能力(CMC)という用語が用いられてきました。これまで ILACとBIPMの間でこれらの用語の整合を検討してきましたが、結論的にBMCとCMCはほぼ同義であることが確認され、合同ステートメントが提出されたことが報告されました。

  6. 来年の総会開催地
    2008年の総会は12月にシンガポールで実施されます。

     

    以上
    ■本件に関する問合せ先■
    財団法人 日本適合性認定協会
    総務部 CS
    E-mail: CS@jab.or.jp
    Tel.03-3442-1218 Fax.03-5475-2780
    
    認定センター 試験所認定
    Tel.03-3442-1217 Fax.03-5475-2780
    

 

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