事業継続マネジメントシステム認証について

2010年 4月 6日
財団法人 日本適合性認定協会

本協会は、2009年 7月、財団法人日本情報処理開発協会 (JIPDEC) 殿と協力協定を締結し、これまでその協力内容の一つとして、事業継続マネジメントシステム (BCMS) 適合性評価制度のあり方と相互の協力関係について検討を進めてまいりました。
2010年 3月より、JIPDEC殿がBCMS認証に係る認定を正式に開始されましたが、本協会との相互協力の具体的姿として、BCMS認定を共同して開始するまでに至りませんでした。
JIPDEC殿とは、引き続き議論を進めてまいりますが、BCMS認証についての本協会の現時点での考え方を下記のとおり公表いたします。

  1. マネジメントシステム認定・認証制度

    マネジメントシステム (MS) 認定・認証制度の最終的な目的は、MSを運用する組織が品質や環境などMS規格の目的とする能力について、一般消費者や取引先など利害関係者に信頼を与えることである。
    このため、組織はMS規格に沿ってシステムを構築し有効に機能させなければならないし、認証機関はこれを客観的かつ公正に組織を評価し認証を与えなければならない。また認定機関は、認証機関の認証する能力を正しく評価せねばならない。
    MS認証では、組織が日常の活動の中でPDCAサイクルを回し、継続的に改善を進める運用の状況や結果を見て、MSが単に構築されているだけでなく、有効に機能していることを評価することが認証の価値を担保するための重要な要素である。

  2. 事業継続マネジメントシステム (BCMS) 認証

    BCMSは、事故や災害などによって通常の事業活動が中断した場合に、早期復旧を図ることを目的とし、そのための方針・目標を定め達成するためのシステム (仕組み) である。
    しかし、BCMSを認証するには、QMS、EMS、ISMSなど他のMS認証とは大きな違いがあると考える。それはBCMS認証では、日常の組織活動のサイクルで発生しない事象を想定しているため、認証審査において、MSとしての有効性を、実際にシステムを運用した結果によって評価することが困難であるという点である。
    このような特徴を有するBCMSの認証を考えるとき、認定・認証機関がどのようにMSの有効性を評価し、利害関係者に対して認証の価値を担保するかは大きな課題である。

  3. 本協会としての取組み

    本協会は、現時点では、BCMSがMS認証の価値を実現できるかどうかの更なる検討が必要であると判断している。このため、今後、産業界、有識者など、広く利害関係者を集め、ぞれぞれの立場からどのような認証が望ましいか、どのように認証の信頼性を担保するかの議論を行い、BCMSのMS認証としての可能性を引き続き検討していく。

 

■本件に関する問合せ先■
財団法人 日本適合性認定協会
認定センター
Tel.03-3442-1214 Fax.03-5475-2780

 

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