温室効果ガス排出量の検証に係る認定プログラム開始のお知らせ

2010年 4月16日
財団法人 日本適合性認定協会

本協会は、この度 、2010年度において、温室効果ガス ( GHG ) 排出量の妥当性確認 / 検証に係る認定事業 ( 以下、GHG 認定プログラム ) を開始することといたしましたのでお知らせいたします。

近年、地球温暖化問題への社会的関心の高まりから、各方面で GHG 削減の取組みが活発に進められており、企業・団体など組織は、CSR 報告書、環境報告書などを通じ、それぞれの削減への取組みの結果として、GHG 排出量や削減量を提示しています。しかしこれら GHG 排出・削減量の算定の実施は、現状ではそれぞれの組織に委ねられています。このため、算定された数値が適正であることの客観的保証が社会ニーズとして求められており、また組織自らもこの社会ニーズに応える必要性が高まっています。

今般、開始する予定の GHG 認定プログラムは、このような社会ニーズに対応する第三者による妥当性確認 / 検証制度 ( 以下、検証制度 ) の信頼性を確保し、実効あるものとすることを目的としています。

本認定プログラムは、国際規格である ISO 14065 などに基づいて開発いたしました。
ISO 14064-1( 組織レベルの算定 )、ISO 14064-2 ( プロジェクトの設計 ) によって算定された GHG 排出・削減量を、ISO 14064-3 ( 妥当性確認 / 検証の仕様・指針 ) に対して検証機関が検証いたします。その検証機関の公平性及び検証能力の信頼性に関して、認定機関は、ISO 14065 ( 検証機関に対する要求事項 )、及び ISO 14066 ( 検証チームの力量要求事項 ) などに基づいて 審査し、認定をすることになります。

認定開始時期は、2010年 7月を予定しておりますが、この認定・検証制度が、地球温暖化対策の着実な進展に貢献できることを期待しております。

以上

※関連する ISO 規格について


  • ISO 14064-1:2006
    温室効果ガス-第1部: 組織における温室効果ガスの排出量及び吸収量の定量化及び報告のための仕様並びに手引
  • ISO 14064-2:2006
    温室効果ガス-第2部: プロジェクトにおける温室効果ガスの排出量の削減又は吸収量の増加の定量化、監視及び報告のための仕様並びに手引
  • ISO 14064-3:2006
    温室効果ガス-第3部: 温室効果ガスに関する主張の妥当性確認及び検証のための仕様並びに手引
  • ISO 14065:2007
    温室効果ガス-認定又は他の承認形式で使用される温室効果ガスの妥当性確認機関及び検証機関に対する要求事項
  • ISO 14066
    温室効果ガス-温室効果ガスの妥当性確認チーム及び検証チームの力量に関する要求事項 ( 2011年春発行予定 )

 

■本件に関する問合せ先■
財団法人 日本適合性認定協会
認定センター
Tel.03-3442-1214 Fax.03-5475-2780

 

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