募集した小論文と今後の本協会の対応について
2011年 2月 8日
公益財団法人 日本適合性認定協会
2010年 6月 9日「世界認定推進日」を記念した小論文募集に際しましては、ご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
今回いただいたご意見はマネジメントシステム認定・認証制度に関連したもので、大きく2つの視点に分けることができました。
- 認定・認証制度の長所をもっとアピールするべきである
本制度は世の中の変化に対応できる仕組みが機能しているという長所があり、常設の専門機関が定期的に仕組みを監視している本システムは、信頼性が高い、とのご意見です。これまでも本協会はあらゆる機会を捉えて、制度の有効活用を伝えてまいりました。また、小論文では広報のための新たな提案もいただいています。 いただいたご意見を参考に今後も消費者を含めた社会一般の皆様に、制度の長所をより理解していただけるように広報委員会の新設やウェブサイトの改修などを行い、分かりやすい制度の広報に取り組んでいきます。
さらに、認証制度は、組織における「システム運用のあるべき姿」と現実とのギャップ、すなわち組織のマネジメントシステムの弱点を認証審査によって再認識できるというメリットがある。これを組織経営者が理解すれば、認証制度はもっと活用されていくであろう、との明るい展開への期待もいただいております。
本協会としても、組織経営者にこの制度やそのメリットを理解していただけるようなメッセージの発信に努めていきたいと考えます。 - 組織の経営改善に役立つ制度であるべきである
組織においては、認定・認証制度が経営改善に役立つべきとの期待を持っており、一部には、マネジメントシステム運営を通じて、この制度の枠外である新しい事業展開や売上貢献までも求めている組織があるとのこと。また、認証取得が目的と捉えている組織は、継続的改善に取り組んでおらず、結果として制度の活性化につながらない、とのご意見でした。
認証取得だけが目的であった組織が、自身の業務遂行のしくみの改善・向上へつないでいくために、また、充実した品質あるいは環境マネジメントシステムを構築・運営しながら、制度の枠外の活動を促進するためにも、制度の意義や目的の理解を広げる活動と適切な審査の実施が不可欠であることを再確認しております。
今回いただいたご意見は、マネジメントシステム認定・認証にかかわるものでしたが、これらは試験所認定等他の認定プログラムにも多くの部分で共通するご意見と認識しております。
いずれの場合も、社会との対話がこの制度の健全な普及に不可欠であり、同時に制度の長所を認識した審査活動を継続的に検討し、実現していかなければならないというご意見と受け止め、今後の本協会活動に取り込んでいきたいと思います。
■本件に関する問合せ先■
公益財団法人 日本適合性認定協会
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