FSSC 22000 国際ウェブセミナー開催報告
2012年6月18日
公益財団法人 日本適合性認定協会
本協会は2012年5月14日、FSSC 22000 (食品安全システム認証 22000) に関するセミナーを開催しました。このセミナーは FSSC 22000 のスキームオーナーである FFSC (Foundation for Food Safety Certification : オランダ) の協力の下で、日本と FFSC をインターネットでつなぎ、東京都内で開催されました。
セミナーの主な目的は、次のとおりです。
- 食品製造に関連する組織各位に FSSC 22000 認証に関する最新の情報を紹介し、本認証を有効に活用されている組織 (企業) の方々のご講演を通して、認証へのさらなる理解を深め、今後の活動に役立てていただく
- FSSC 22000 認証を実施している認証機関のご講演により、本認証の価値をお伝えする
また、本セミナーで行われた3つの講演の概要は以下です。
1. Coca-Cola & FSSC 22000
ザ・コカ・コーラカンパニー グローバルオーディット
オーディットプロセスマネージャー コリア & ジャパン 瀬在 祥生様
認証を取得し、サプライヤーにも要求した立場から、FSSC 22000 認証に期待するものについてご講演いただきました。グローバルな視点による同社の食品安全への取り組み姿勢だけでなく、審査の透明性への提言などが分かり易く示されました。
2. Food Safety System Certification 22000 (ウェブセミナー 逐次通訳付き)
Mr. Fons Schmid, Chairman Board of Stakeholders
Ms. Cornelie Glerum, General Secretary
冒頭で FFSC の概要が解説され、GFSI 承認スキームの位置づけや FFSC とのライセンス契約に関する説明のあと、FSSC 22000 のメリットが述べられました。加えて FSSC 22000 のミッション・ビジョン・現況と今後の目標に触れ、今後も活動範囲を拡大していくことが伝えられました。
3. FSSC 22000 認証の実際~認証事例を交えて~
一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター センター長 武樋 憲明様
FSSC 22000 認定・認証スキームの全体像、認証基準のキーとなる項目、FSSC 22000 審査のポイントについて解説したあと、いくつかの具体的事例の分析を通じ、規格の目的・意図、認証のプロセスについての理解が図られました。
ほぼ満席の約100名が参加し、セッションごとに活発な質疑応答や意見交換が行われました。参加者はインターネットを通じ、直接オランダの FSSC 事務局と質疑を行うことができ、双方向のコミュニケーションを通じて、FSSC 22000 に対する理解を深めることができました。また、組織の運用事例や認証審査の実際の講演については、今後認証を目指す組織や運用中の組織に役立つものとなりました。

なお、会場内の回線不具合により、講演時間に一部変更が生じ、ご参加の皆様方にはご迷惑をお掛けしました。この場をお借りし、お詫び申し上げます。
今後、本協会はウェブセミナー運営上の課題に対応したうえで、インターネット環境を活用したセミナーを積極的に推進していく予定です。開催の際は本ウェブサイト上でご案内いたします。
本件に関するお問い合わせ先
公益財団法人 日本適合性認定協会
総務部 CS
E-mail. CS@jab.or.jp
Tel.03-3442-1218 Fax.03-5475-2780