第20回 PAC (太平洋認定協力機構) 総会参加報告
2013年6月24日
公益財団法人 日本適合性認定協会
2013年5月18日から26日、ハワイ・ホノルルにて第20回 PAC 総会が開催されました。主要事項について、概要を報告いたします。
1. PAC/PASC (the Pacific Area Standards Congress;太平洋地域標準会議) 合同セミナー
1) PAC議長 (JAB井口) による活動報告
- この一年におけるPAC MLA (認定の国際的な相互承認) について報告。FSMS (食品安全マネジメントシステム) ・GHG (温室効果ガス) 妥当性確認/検証、ISMS (情報セキュリティマネジメントシステム) はすでにMLA拡大を開始した。要員認証は2013年内にMLAを開始予定。
- APLAC (アジア太平洋試験所協力機構) やPACをはじめとするSRB (the Specialist Regional bodies;専門家地域協力機関) との密接な関係構築への期待が述べられた。
2) この他パネルディスカッションを実施
2. 技術委員会 (Technical Committee Meeting)
1) ワーキンググループ報告
- GHG及びエネルギーマネジメント:エネルギーマネジメント認定機関数が4つとなり、準備中の機関も複数あることから、MLA拡大検討への示唆があった。要員:MLA拡大に向けての準備状況、ISO/IEC 17024関連事項等の議論を行った。
- 製品:ISO/IEC 17065認定への移行に関し、情報交換を行った。
- オーガニック食品:ハラル食品認証に関する説明及びIAF/PAC MLA活用の可能性が示唆された。
2) 予め提出されたディスカッションペーパーについての議論
- 認定審査における認証審査の立会について、認定範囲内でサンプリングされるべきであり、自機関の認定シンボルを使っているかどうかに左右されないという考え方をPACメンバー内で共有することを求めた。IAF TCに提出するとともに、IAFの立会に関するTFへのインプットとすることになった。
- その他、認証審査の立会数やそれを決める要因について認定機関間で統一が必要ではないか、等を議論。
3. 開発国支援委員会 (Developing Programs Committee Meeting)
- 2013年のトレーニング方針、内容、スケジュール予定などの報告と2014年トレーニングコースの提案があった。
- PBT (ドイツに本部を置くファンド・研修提供機関) 研修プログラムの実施状況について報告があった。
- ITU (International Telecommunication Union;国際電気通信連合) の紹介と開発国に対する支援の説明があった。
4. CMC 委員会 (Communication and Marketing Committee Meeting)
- PACパンフレットの完成と配付、DVD製作状況、PACニュースレター発行予定の報告、国際認定推進の日に関連した活動紹介などがあった。
5. 相互承認 (MLA) グループ会議
- 相互評価員の不足は継続しており、特にMLA拡大が行われる分野での確保が必要であるとの報告があった。新規分野に対しては、当面、技術専門家を起用する方針。
- 相互評価の結果確認と承認、今後のMLA拡大予定が報告された。
6. 総会
- PAC メンバーは正会員29、準会員6、その他2で計37組織となった。
- PAC議長 JAB井口は退任し、総会前週に実施された投票の結果、JAS-ANZ (オーストラリア&ニュージーランドの認定機関) のBrett Abraham氏が選出された。
- 次回総会は2014年5月に APLAC との合同でメキシコにて開催予定。以降、2015年にスリランカ、2016年に台北、台湾を予定している。
以上
挨拶するPAC議長(JAB井口)
※PACウェブサイトから掲載
本件に関するお問い合わせ先
公益財団法人 日本適合性認定協会
認定センター CB
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