「GAP認証機関の製品認定事業」を開始します
2015年4月23日
公益財団法人 日本適合性認定協会
本協会は、2015年5月下旬以降にGAP認証機関の製品認定事業を開始する予定です。
開始にあたり、GAP認証及びGAP認証機関の認定事業について、概要を解説します。
事業開始の背景
農産物生産現場は、環境を保全し、作業者の労働安全を確保するとともに、最終消費者に安全で品質のよい農産物を提供する場所でなければなりません。
そのためには、一連の農作業の流れや日々の農場管理基準を定める必要があります。
認定により期待される効果
昨今、安全・安心の根拠として、農業者がGAP認証を示すことが世界の標準になってきています。
GAP認証により世界の土俵に上がることで、日本の農産物の安全性と質をアピールできる機会と捉えることができます。
GAPについて
1) GAP(Good Agricultural Practice ; 通称GAP)とは、上記の管理基準として用いられているものです。今日、世界各地で様々なGAPが運用されていますが、日本国内では農林水産省、都道府県、地方農政局、JA地域グループ、民間団体などにより異なるGAPが開発され、運用されています。
2) 日本国内では、第三者が評価する仕組みを取り入れている「JGAP(Japan Good Agricultural Practice)」が国内で最も普及しています。
3) ヨーロッパでは「Global G.A.P.」が普及しており、ヨーロッパ向け輸出に効果があります。
GAP認証とは
GAP認証の場合、農産物という製品が生産される工程をチェックすることで認証を行います。
例えば、種を播き、肥料を与え、刈り取りという一連の工程を管理基準に基づいてチェックし、信頼できる仕組みを持っていると確認できれば、その農産物を認証します。
これは、農産物一品一品を検査するというやり方に対して、非常に効率的、効果的な方法です。
GAP認証機関の製品認定とは
上記のGAP認証を行う機関が信頼できる審査を行っているかを国際基準であるISO/IEC 17065(適合性評価―製品,プロセス及びサービスの認証を行う機関に対する要求事項)に基づいてチェックし、信頼できる仕組みを持っていると確認できれば、認証機関に認定を付与するというものです。
今回、GAP認定の認定範囲分類にJGAP及びGlobal G.A.P.両方を含むようにし、JGAP認証機関がGlobal G.A.P.認証もできるようにしています。
今回、認定を開始する分野
青果物、穀物、茶
以上
本件に関するお問い合わせ先
公益財団法人 日本適合性認定協会
総務部 CS
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