マネジメントシステム認証機関の認定(ISO/IEC 17021)

概要

マネジメントシステム認証機関の認定

企業や団体(学校、病院など)の広告、案内、名刺などに、「ISO 9001認証取得」とか「ISO 14001認証取得」という表示があります。これは、その企業や団体(以下、まとめて「組織」と呼びます)の業務を進めるための仕組みが、定めた目標を達成するためにきちんと作られ、かつ運用されていることが、公平な立場の機関によって証明されたことを表しています。その証明のために用いられた基準が「ISO 9001」や「ISO 14001」であり、これらは国際的に認められた「マネジメントシステムの国際規格」です。

マネジメントシステムとは、方針及び目標を定め、その目標を達成するために組織を適切に指揮・管理するための仕組みです。製品やプロセスなどが特定の規格などの要求事項に適合していることを第三者(認証機関)が審査し、証明することを認証と呼びます。一般消費者や取引先などは、ものやサービスを選ぶ基準にすることができます。また、その認証を行う認証機関が、能力、公平性、安全性などの規格に合っているかを審査し、公表することを認定と呼び、本協会はこの認定を行っている認定機関です。

本協会が認定した認証機関は、「マネジメントシステム認証機関一覧」から調べることができます。また、その認証機関による認証を取得した企業は、「適合組織検索」から調べることができます。本協会では、本協会が認定した認証機関からの認証取得組織を、認定していない認証機関からの認証取得組織と区別して、適合組織と呼んでいます。

マネジメントシステム認証機関一覧
適合組織検索

マネジメントシステムの種類

「マネジメントシステム」は、複数の種類があります。

  • 品質マネジメントシステム(QMS)
    取引先や顧客の要求に合った仕様の製品/サービスを、安定して提供することができる仕組み(顧客重視のシステム)です。代表的な国際規格はISO 9001です。
  • 環境マネジメントシステム(EMS)
    環境に与える負荷をなるべく少なくしていくための一連の仕組み(環境にやさしいシステム)です。
    代表的な国際規格はISO 14001です。
  • 食品安全マネジメントシステム(FSMS)
    食材の生産から加工などを経て、最終的に消費者へ安全な食品を提供するための仕組み(食の安全確保のシステム)です。代表的な国際規格はISO 22000です。
  • 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)
    組織にとって大切な情報を、必要なときにはすぐに使えるという点に留意しながらも適切に保護する仕組み(セキュリティシステム)です。代表的な国際規格はISO/IEC 27001です。
  • 道路交通安全マネジメントシステム(RTSMS)(※認定サービス一時停止中。停止日: 2020年3月31日)
    交通事故による死亡者・負傷者数を減らすことを目的とした道路交通安全における一連の仕組みです。
    代表的な国際規格はISO 39001です。
    なお、日本国内の道路運送事業者に対し、ISO 39001に追加の要求事項と推奨事項を採用したN-RTSマネジメントシステムも発行されています。N-RTSマネジメントシステムのスキームオーナーは、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)です。
  • 労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)
    組織の労働災害のリスクを防止し、労働者やその関係者だけでなく社会全体の安全を確保する一連の仕組みです。代表的な国際規格はISO 45001です。
  • アセットマネジメントシステム(AMS)
    資産管理における管理体制の構築、実施、維持及び改善という「資産管理体制(アセットマネジメントシステム)」に関する要求事項が規定されています。代表的な国際規格はISO 55001です。

セクター規格

セクター規格とは、各産業分野における独自の特性を勘案し、ISO 9001を基盤にしながらも当該産業分野に共通する特有の要求事項を追加した規格です。航空宇宙分野のJIS Q 9100、医療機器分野のJIS Q 13485、情報通信機器分野のTL 9000などがあります。 

メリット

マネジメントシステム認証のメリット

一般消費者や取引先にとって

  • 組織がしっかりとした仕組みで運用され、そこからは期待した結果が得られるという信頼感が得られます。
  • 組織に対する直接監査に代替することが可能です。

認証を受ける組織自身にとって

  • 認証を受けていることを文書やマークで示すことによって、一般消費者や取引先に対して組織の信頼性をアピールすることができます。
  • 定期的な認証審査によって、マネジメントシステムの継続的な維持・改善が図れます。

企業がマネジメントシステム認証を取得するには

マネジメントシステムの認証を取得するには、まず、マネジメントシステム規格を理解し、規格の要求事項に適合した仕組みを組織内に構築します。この時、現在の仕事の流れがどの規格にあてはまるかというアプローチの仕方で、足りない仕組みを作っていくことをお勧めします。なお、マネジメントシステム規格(JIS Q 9001などのJIS規格)は一般財団法人日本規格協会で販売しております。

次に、マネジメントシステムの種類、自組織の業種の審査ができる認証機関を選びます。本協会が認定したマネジメントシステム認証機関一覧を参考にしてください。本協会が認定した認定範囲や認証実績を参考に、認証機関を選びます。申請から認証取得までにかかる期間は組織の規模や仕組みの完成度によります。費用などの詳細も認証機関により異なりますので、複数の認証機関にご相談されることをお勧めします。マネジメントシステム認証の詳細につきましては、各認証機関にお問い合わせください。

 

申請・届出

申請書類

■認定申請書

初回認定申請書(マネジメントシステム認証機関) [JAB RFS01 REV.12] (WORD 77KB)
拡大認定申請書(マネジメントシステム認証機関) [JAB RFS03 REV.14] (WORD 94KB)

■再審査用提出資料

再審査用提出資料(マネジメントシステム認証機関) [JAB RFS02 REV.6] (WORD 53KB)

契約書

認定契約書 [JAB RF30 REV.12] (WORD 47KB)

認定契約書 記入要領 [JAB RF30 REV.12] (PDF 335KB)

変更届 変更届
料金表 料金表

 

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